最初は苦戦しましたね。調子よく売れ始めたのは入社から1年近く経った頃でした。とにかく一条工務店の商品が優れている点を伝えようと、入社後しばらくは性能の良さを伝えることに固執してしまい、前職で身につけていたはずの“笑顔になっていただく大切さ”を忘れていたのかもしれません。思い出してからは気持ちが軽くなり、よりスムーズに営業できるようになりました。そうして、“最近、お客様と目を合わせて笑い合ってるなぁ”と自覚してきた頃、結果が表れはじめたのです。
とは言え、営業にとって商品の優劣は重要です。私は商品に自信がないととても人におすすめできない性格。それを売ればものすごく儲かるとしても、自分がいいと思えない商品は、売れません。気持ちがブレーキをかけるんです。一方、優れた商品は売る人間を高いレベルまで引き上げてくれます。住宅営業が商品に育てられるという部分が確かにあり、そういう意味でも一条の商品は“スグレモノ”だと思います。
一条工務店の仕事では、目に見えない部分をいかにアピールできるか、もポイントです。室内の清潔な空気、壁の中、床下などは目に見えませんが、一生家族で暮らす家としては非常に大切な要素です。経験上、こうした部分を気に入っていただけた方ほど契約につながりやすい気がします。これは、生命保険という目に見えない商品を扱ってきた私の強みなのかもしれません。 |