先輩社員座談会

第3章「成長とは、安定ではなく変化である」

第3章「成長とは、安定ではなく変化である」
司会

就職人気企業ランキングなどでは、常にトップに入る「成長企業、成長業界」というキーワードですが、就活生と話をしていると、「成長=安定」という捉え方をしていて、将来的に安心な企業というイメージで「成長企業」と言っているような気がします。でも、実際はどうなんでしょう?「成長企業」というのは、常に変化を遂げてきた企業で、その変化の渦の真っ只中にいるということは、決して「安定」ではないのではないでしょうか。一条工務店は「成長率の高い会社」というイメージを持たれていますが、そんな一条工務店もここ15年、業績は右肩上がりで、商品展開も増え、何かと変化しています。その変化の時代を体感してきた皆さんから見て、「変わったな」と実感するのはどんなことですか?

瓦林

一番はやはり商品でしょうね。種類も増えましたが、性能もずいぶん向上しました。

中村

僕が入社したのが2001年で、免震住宅が発売されたあと。その後、毎年のように新商品が出て、何もかもが変わっています。

瓦林

たとえば営業トークひとつとっても、私が新入社員のころとは全く違います。以前は、「間違いのない家づくり」という営業トークで、素人であるお客様に対して一条工務店の家づくりを説明して差し上げることが、いちばんの営業トークでしたが、最近ではお客様もインターネットなどで十分に情報収集をしてからいらっしゃるから、より専門的な説明やより科学的な根拠が求められます。さらには商品が増えることで我々の営業トークもかなり幅広くなりますから、昔のままの営業トークしかできなければ厳しいですよね。世の中が変われば、我々もそれに対応していかなければなりません。

粟津

設計の観点から商品について言うと、i-smartの登場が大きかったですね。昔は、内装といってもタイルを変えるくらいしかできず、人気のシンプルモダンテイストは設計の努力で何とかそれらしく表現していましたが、今はデザイン面でもできることが増えました。

瓦林

しかし自由度が上がるということは、やらなければならないことが増えるということでもある。

粟津

そう。昔の一条の家は、「和風はこれ、洋風はこれ」とある程度型が決まっていて、それをアレンジしているという感じで、お客様からも「一条さんの家はどれも同じデザインで」などと言われることもありました。それが今は、新しいタイプのデザインが出てきて、設計の対応も幅が広がっています。会社はどんどん新しいデザイン、より良い性能を出してくるから、営業も設計も、その対応に追われることも増えてきましたね。

司会

社員の資格取得についても、さまざまな支援制度ができましたね。

馬場

資格の取得については、入社後はもちろん、入社前からさまざまなサポートをしています。でも単に「資格を取れ」と言っても人は動きません。先輩たちがキャリアビジョンを身をもって示し、より丁寧に伝えていかないと。そういう意味では、先輩社員としての指導力や育成力も変化を求められていると言えます。放っておいてもできる人だけでなく、特別な才能を持っていなくてもちゃんと成果を出せる仕組みを作っていかないと。

司会

「個」から「組織」への15年ともいえるかもしれませんね。山本さん、女性の観点からはどんな変化があったでしょうか。

山本

私が実感するのは、女性の営業が劇的に増えたことです。私が入社した当時は、同期で営業志望の女性は私ともう1人しかいなかったのですが、今は女の子にすごく営業志望が多いんですよ!その変わりようにはビックリしています。

司会

女性が働く環境はずいぶん変わりましたか?

山本

一番は、女性の人数が増えたことで男性側も慣れてきたことでしょうか(笑)。何ごとも対等になり、「女性だから」という扱いは少なくなりましたね。でもこういった環境は、女性社員が入社し、一人前になって会社に長く残ることで築かれたものだと思います。

司会

なるほど、社員自らの行動が会社を変えていくということもあるのかもしれませんね。何か現場から意見を出したりするような仕組みはあるのでしょうか。

中村

各自のPCから「こういうものや仕組みを作ってほしい」と提案のできる「提案箱」があるんですよ。作られたのは4、5年前だったかな?いい提案はきちんと評価もされます。

司会

そうなんですね。ちなみにこの中で、提案箱に提案をしたことのある方はどれくらいいらっしゃいますか?(全員が挙手する)皆さんかなり提案をされているのですね!

吉村

工事課には、提案箱とは別に改善提案用の窓口もあって、うちの工事課でも積極的に取り組もうということになり、ここ半年で90件くらいの提案をしました。1人あたり、8~9件は提案している計算です。

馬場

我々はその提案を受ける側なのですが、まあ正直、個人の感想レベルの提案もあります(笑)。でも、そういったものにも「もっとこういう情報を添えて提案してください」というようにきちんと理由を添えて返答するんです。実はこれ、提案・返答も含めて経営陣も目を通しているので、返事する方も適当には返せないんですよ!(笑)

吉村

採用不採用に関わらず必ず返事が返ってくるので、みんな張り切って提案するんですね。全国規模で、よい提案をした人が表彰されるのもやる気につながっていますし、提案をする人、受ける人だけでなく、システム上で多くの人が見ていることの意味も大きいと思います。

中村

現場の意見がちゃんと上に伝わっていくんですよね。新入社員でも自由にモノが言えますし。

馬場

そういえば、新入社員や若手の意見って、結構新鮮なんですよ。お客様と全く同じ目線で意見を言ってきたりするので。

中村

やはりそういう面があるんですね。うちの営業所の2年目の社員がずっと、「設備の故障などの修理は、WEBにセルフメンテナンス方法をアップしておいた方がいい」と言ってたんです。僕らは「おいおい、お客様に自分で直せって言うのかい?」と反論したんですが、業者を呼ばないとできない場合と、お客様が自分でも直せる場合とがあるから、修理まで我慢してもらうより、できることだけでもメンテナンス方法をWEBに載せておくほうが合理的だって言うんです。要は、早く普段どおり使えるようになるのが最優先だってね。

瓦林

確かに。お客様目線に近いよね。「なんでもいいから、とにかく使えるようにしてくれ」というのが第一優先だものね。

馬場

それ、実際に採用されてますもんね。

司会

提案箱のような仕組みを持っている会社は多いのですが、形骸化してしまってほぼ稼働していない会社が多いのも事実。そういう中では、変化に対して非常に柔軟な雰囲気を感じますね。こうして自ら働きかけることで変わってきたという実感はおありですか?

中村

住宅営業は難しい仕事だと思われがち。先ほど上司の感動エピソードをお話しましたが、自分ではなかなかできることではありません。だからこそやはり、特定のスーパーマンではなく「特別な才能がなくても成果を出せるやり方」を作っていかなければならないんです。そのために自分がやってみたのが、苦戦している後輩の営業先に同行して、リアルタイムにアドバイスをするという方法でした。最初は自分が勝手にやっていたことなのですが、いつのまにか周囲の他の展示場のリーダーもやるようになっていました。言えば返してくれ、共感して手伝ってくれる空気は、提案箱に限らないと思います。

馬場

さっきの、僕が工事監督から営業に変わった時、後輩に意見を聞いた話もそうですけど、一生懸命変えよう、変わろうとしている人を見ると、一緒に変わっていこうとする雰囲気はありますよね。とにかく、いいと思ったらすぐに変えちゃう、そのスピードはスゴイですよ。だから僕らも変化することには慣れっこですね。これから入ってくる人にも、そんなふうに変化を受け止めてほしいなと思います。

司会

会社全体に変化することへのアレルギーがない。そんな雰囲気を感じますね。成長することは、安定ではなくむしろ変化することである、ということは間違いないと思いますが、その成長や変化もまた、自分で作っていくものなのだということを、強く感じるお話でした。一条工務店を志す就活生にも、「自分はここで何を変えていくのか」という気概を持って入社してほしいものですね。

素直で真面目、しかし失敗を恐れがちで熱くなれない現代の若者たちも、この環境のなかでなら、簡単に諦めず、熱くなることに照れず、自分の仕事を切り開いていくことができるのではないでしょうか。本日は貴重なお話、どうもありがとうございました。