シゴト日記。

シゴト日記。~イチジョウは、こんなシゴトでできている。~工事のシゴト

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技術部門/工事監督

住宅建築工事に関わる、施工管理全般。工程管理・品質管理、環境管理はもちろん、お客様への進捗状況のご報告や業者の指導育成も行います。

○月×日 一歩先を読む。

今日は木曜日。来週着工する現場確認のため、事務所から車で30分の現場へやってきた。学生のみんなは、工事監督のシゴトというと、どんなイメージを持っているだろう? 文字通り、建築現場を監督するシゴトって? 確かに。

僕がもっとも大事にしているのは、着工前の準備なんだ。その中でも建築現場を確認することにもっとも神経を使う。実際の工事をなるべく詳細にイメージする。例えば、どれくらいの大きさの工事車両が現場に入れるか。近くにトラックが停車できる場所があるか。もしそうした場所が確保できない場合、小型のものを代用せざるを得なくなり、そうすると、1回で済む作業を数回に分けて行うことになったり、場合によっては工期にも大きく影響するからだ。

そうして、注意する点があれば、すぐに関係業者さんたちにも連絡を入れて、それなりの準備をしておいてもらう。担当営業にも連絡を入れて、お施主様にも状況を伝えておいてもらう。そうしておけば、いざ何か起きたときでも、それぞれ準備していたため、迅速に対処ができ、スムーズに現場は流れて行くんだ。目の前のことに一所懸命になるのはもちろんのこと、その一歩先を読んで先に手を打っておく。これが大事だね。

○月×日 晴天、大安、祝上棟!

今日は祝日の大安。かねてから予定していた上棟の日。昨日の夜は、「晴れますように」と子供みたいに願って眠り、その甲斐あってか、思わず笑顔がこぼれるほどの晴天だ。現場に着くと、太陽に負けないほどの清清しい表情のお施主様が待っていた。「きっとご主人も奥さんも、日ごろの行いがいいんでしょうね」と、にっこり。

さーて、上棟だ!

段取りよく現場に広げられた梁をクレーンさんが1本ずつ丁寧に上げていく。二階部分には、今年で70歳を迎える棟梁とその息子さんをはじめ、手伝いの大工さんも入って梁を組んだり、金物を締めたり、あうんの呼吸で作業が進む。僕の仕事は、もっぱら段取り。クレーンを動かすタイミング、材料を上げる指示など、周りの動きをチェックしながら声を出して行く。

「オーライ、オーライ、はーい、ストップ!OKでーす!」

最近は、上棟式を行うお施主様は減っていて、昔のように、お餅を撒いたり、ご祝儀酒をふるまったりということはほとんど無くなった。でも、今回のお施主様は「簡単ですが」と差し入れを持って来てくれた。そんな気持ちは、現場の職人さんたちにもバッチリ伝わっている。

いや~我ながら、いい現場だな。よし、いい仕事するぞ。

○月×日 職人さんから学ぶこと。わからにことはプロに聞く。

今日は、僕の下に入ってきた、新人工事監督のひとり立ちの日。これまでは、僕にぴったりついて、勉強しながら仕事を覚えてきたわけだけど、ついに今日から1人で現場を任されることに。

朝の会議では、それぞれ担当現場の進捗を報告し合うんだけど、もう、声からも緊張しているのがわかるくらい・・・(笑)いやいや、笑ってはかわいそうだね。

僕も初めて1人で現場に行ったときは同じように緊張したもの。早くシゴトを覚えたい、先輩のように瞬時に判断したり、サッと次の動きを読んだりできるようになりたい・・・。焦ったっけなー。でも、特効薬のような方法はなくて、わからないことは素直に質問して、職人さんたちに教えてもらうことが大事なんだ。

それに何より、現場で一所懸命の姿勢を見せること。新人工事監督の場合、建築現場では年齢もキャリアもいちばんの若手。だからこそ、一所懸命やることくらいしかない。でも、そうすれば、頑固な職人さんも、言い方はぶっきらぼうでも、親切に教えてくれるし、すごくかわいがってくれるんだ。もちろん、いい加減なことをしていると、「ドカーン」って、でっかい雷を落とされるけどね。

とにかく家づくりのプロとしての誇りを持ち、日々精進すること。そして、わからないことは素直にプロに教えてもらうこと。そうして鍛えられて、強くなっていくんだ、がんばれよ後輩!