前職は精密機器を扱う会社で、プログラマー兼営業として勤務していました。会社の規模は大きくありませんでしたが、大手のエネルギー企業などが取引先。クライアントのために開発した監視カメラシステムの開発担当者として記者会見に出席するなど、若い頃から数多くの経験を積ませてもらいました。
もうすぐ30歳の節目を迎えようとしていた頃、ある転機が訪れました。それは、経営者の引退です。新卒で入社して以来ずっとお世話になってきた人が去る。新しい経営者と会社のこれからを話し合っても、上手くビジョンを共有できない。それに私自身の責任や仕事のスケールが大きくなっていく分だけ激務がつづき、心身の疲労を感じていた頃でもありました。畑違いの仕事に挑戦するなら、今がラストチャンスかもしれない。30代がはじまる今、次の扉を開こう。それが、転職活動のはじまりでした。
住宅営業を選んだのは、高額商品を扱うから。数千万円のお金をお預かりすることは、大きな責任をともないます。プレッシャーも計りしれませんが、その分自分自身の成長にもつながると期待しました。また、中でも一条工務店は商品力が高く、インセンティブの仕組みもわかりやすい。私のモチベーションに大きな火をつけてくれました。