社員一人ひとりと、しっかり向かい合いサポートする。
大学の部活での経験が、今にも生きています。
笹原 杜斗MORITO SASAHARA

入社後、3年間営業を経験し、本社管理部門へと異動。今は多くの社員の相談窓口として悩みを解決している笹原ですが、仕事の向き合い方のベースになった経験が大学時代にあったと言います。その経験や目指す将来像についても語ってくれました。
大切にしていること悩んでいる社員に心を開いてもらうために、
大学の先輩のような感覚で話を聴く。
笹原は現在、本社管理部門の労務法務グループに所属しています。非常に幅が広い業務を行う部署で笹原は何を担い、どのような姿勢で仕事に向き合っているのでしょうか。
「労務法務グループの仕事は大きく2つに分けることができます。ひとつは会社が何か新しい施策などを行う際に、法的に抵触する部分がないか調べる法務業務。そして、もうひとつは社員が安心して働くことができる環境を作る労務業務です。僕は主に労務業務を担い、社員をサポートしています。例えば、新入社員の相談窓口となって悩みや不安に思っていることを聴き、また前向きに歩んでもらえるよう働きかけています。入社1年目って、それまでと環境がガラッと変わり、思い描いていたような結果が出ない社員もいます。そんな時、僕が悩んでいる新入社員の話を聴きに行きます。そして、聴いた内容を人事と共有し、その社員の仕事や様子を見守ったり、気持ちよく働くためにはどんな選択肢があるか考えたりするんです」。
若い社員の悩みを聞く際、笹原は心がけていることがあると言います。
「新卒1、2年目の社員と僕は、まだ比較的年齢が近いので、できる限りフランクに話してもらえるような雰囲気づくりを心がけています。それこそ大学の先輩のように。『本社の労務法務』と聞くだけで緊張してしまう社員もいるので、フランクに悩みやこれからの希望を話してもえるような関係性を築いて、サポートしたいと思っています」。

原点大学の駅伝チームで培った、
一人ひとりを大事にする人間関係の築き方。
社員の悩みを聞く際にフランクな関係性を築く笹原は、その姿勢を大学時代に培ったと言います。
「中学生から大学まで陸上の長距離をやっていて、大学4年生の時には長距離チームのリーダーを任されました。練習メニューづくりもリーダーの大事な役割のひとつです。学生主体のチーム運営でしたが、特に僕は、一人ひとりの身体の状態を聞いてメニューを決めていました。選手個々人で、身体の状態はバラバラです。キツめのトレーニングをしても元気な人もいれば、疲労が溜まって抜けにくい人もいる。疲労が回復する前に負荷のかかるトレーニングをすると怪我につながることもあります。だから、部員一人ひとりに話を聞いて、時には休ませたりと柔軟に適切な練習メニューを組んでいました。その時意識していたのが、選手が意見しやすい雰囲気をつくることですね。『今日はまだ疲労が抜けていないから軽めの練習にしたい』って、選手からはやっぱり言いにくいですよね。でも、普段から積極的に話をする関係を築いていたので、みんな言いやすかったと思います」。
個々の要望を受け入れてくれる環境は、見方を変えればサボりやすい環境とも捉えられますが、その点について笹原はこう語ります。
「チームとしての目標をしっかり共有できていたので、選手たちを信じていました。それに、多少のモチベーションの波は仕方ないことでもあります。誰でも落ち込む時ってありますよね。『心に体を合わせるカタチでいい』というのが僕の考え方です」。
一人ひとりにちゃんと向き合い、柔軟性の高い考え方を持つ笹原は、若手社員の相談相手としても最適な人材なのでしょう。
これからの目標後輩や社員から相談してもらえる関係を築いてきた。
将来は、子供から相談してもらえる親子関係を築きたい。
大学では後輩の相談、会社では社員の相談と頼りにされてきた笹原は、いずれ自分の子供から相談される大人になりたいと語ります。
「いつか結婚して子供ができた時、格好いい父親でありたいと考えているんです。その格好よさっていろいろあると思うのですが、ひとつはいろんな経験をして、豊富な知識を身につけておくことだと思っています。だから『笹原杜斗』という人間を成長させていくために、今、一条工務店でさまざまな経験をしています。所属している法務労務グループは大きな視点で見ると『企業とは何か』『組織とは何か』『経営とは何か』を学べる場所。まだまだ若手なので、積極的に学び、チャレンジして、失敗も経験値にしていきたいですね。今、社会保険労務士の勉強をしているのですが、それもひとつです。そうして、さらに先の話ですが、子供が社会人になった時、もし悩みや不安に思っていることがあったら、父である僕に相談してほしいと思っています。多くの経験や知識をバックボーンに人生の先輩として、子供の背中を押してやるような人間になっていたいです」。
笹原の話からは、仕事や生き方の土台になっている人との付き合い方、向き合い方を感じることができました。この先も、誰からも頼られる存在として成長していくことでしょう。

ひとこと
就職活動では可能な限りさまざまな業界・業種の会社説明会に足を運んでみてください。学生時代には知らなかった、自分が想像もしていなかった仕事が、世の中にはたくさんあります。就職活動ではいろいろ大変なことも多いですが、がんばってください。