家づくりと、結婚式は通じるものがある。
学生時代に感じた、効率以上に優先したいもの。

設計
2014年入社

池田 壮志SOSHI IKEDA

池田 壮志
設計
アルバイト
結婚式場
お客様ファースト
宇宙

入社後から設計として家づくりに携わっている池田は、大学時代の結婚式場でのアルバイトで培った姿勢を今でも大切にしていると言います。その経験を振り返りつつ自身の夢に話が及ぶと、とても熱く語ってくれました。

大切にしているもの間取りプランは2つ提案する。
それが、僕が考える「お客様優先」の設計。

設計として7年のキャリアがある池田は、設計の肩書きを持った頃から貫いているスタンスがあるそうです。どのようなものでしょうか。
「お客様優先の姿勢は入社した頃から変わりません。お客様の要望や想いを可能な限り叶えたいと思っているんです」。
その姿勢が特に現れるのが、間取りプランの提案だと池田は言います。
「仕事の流れとして、まずお客様のご要望をヒアリングして、間取りのファーストプランを出します。ファーストプランはご要望を一通り網羅しながら費用感も考慮したものです。普通はその1案のみのご提案なのですが、ちょっと迷われている様子のお客様にはもう1つプランを提案するんですね。それは、お客様の要望どおりではないけれど、敷地面積を考慮しながらヒアリング内容を加味したうえで僕がベストと思うプランです。2つのプランを用意するのは時間も労力もかかりますし、効率が良いとは言えません。それに、2つ目のプランが絶対採用される訳でもない。でも僕は選択肢を用意するようにしています」。
無駄になる可能性を理解した上で、時間を費やして用意する2つ目のプラン。なぜそうするようになったのか、それは入社2年目に抱いていた不安がきっかけでした。
「正直、設計デビューした入社2年目はまだ自信がなく、お客様の話をお聞きしてつくったプランだとしても、ひとつのプランで『これが100%いい』なんて、とても言えませんでした。だから、他の選択肢も用意しようと思い、もう1プランをつくっていました。『不安』がはじまりだったんです。でも、2つ目のプランを用意することは、ご要望以外の別視点でプランを考える事につながりました。それが、お客様がご自身にとって最適な間取りだと気づいていただけるきっかけになることもあるんですよ。その時は本当に嬉しいですね。『想いが伝わった』って感じで」。
池田が抱いていた不安から始まった2プランの提案。それは、初めて家を建てるお客様の不安も和らげ、納得のいく家づくりにつながっているのでしょう。

間取りプランは2つ提案する。それが、僕が考える「お客様優先」の設計。

原点効率だけではない接客の先に見た、
お客様の喜ぶ顔。

そんな、お客様優先の姿勢を貫くようになった原点はどこにあるのかと聞くと、池田は「大学時代のアルバイト」と、当時を振り返ってくれました。
「4年間、結婚式場のホールスタッフとしてアルバイトをしていました。職務は、キャプテンと呼ばれるホール全体を取り仕切る役。いろいろなことを経験しましたし、時には新婦のお父さんに感情移入してもらい泣きしてしまうことも。アルバイトではありますが、大切な結婚式をサポートするスタッフに変わりないので、会社の方針に従い効率を重視しつつ、自分としてはお客様を優先する姿勢を大切にしていました。その中でも、パンのサーブ中にあった些細な出来事が印象に残っています。披露宴で食事を楽しんでいただいている最中、ホールスタッフは籠にパンを入れて巡回をしているんですが、マニュアルでは1回しか巡回しないことになっていました。でも自分から『パンのおかわりください』と言う方は少ない。特に女性は言いづらいかもしれません。だから、僕は2周回り、『焼きたてなのでいかがですか?』とお声がけをしていました。そうすると『美味しかったので嬉しいです』『呼ぶ前に来てくれて助かる』と喜んでもらえるんです。仕事の効率だけを考えるなら、2周回らずお皿を下げる方がいいのかもしれません。でも披露宴でゲストにお出しするお食事って新郎新婦もこだわられているし、ゲストの印象にも残る大切なものじゃないですか。どうやったらこの時間をもっと楽しんでもらえるかなと考えて、お客様優先で行動していたんです」。
そんな結婚式場でのアルバイトと、現在の仕事を重ね合わせ、池田はこのように語ります。
「家づくりも、結婚式も、一生に一度のものです。家のお引き渡し、結構式当日に向けて、想いを汲み取り実現に向けて打ち合わせを重ねていく。家づくりと結婚式って似ていると思っています」。
お客様を第一に考える大切さを結婚式場でのアルバイトで知った池田。お客様優先の姿勢で、これからは、家づくりというライフステージで、より多くの家族の幸せをカタチにしていくのでしょう。

効率だけではない接客の先に見た、お客様の喜ぶ顔。

これからの夢不可能を可能にしてきた一条工務店なら
叶えられるかもしれない、宇宙住宅の夢。

結婚式場のアルバイトで仕事への向き合い方を培った池田は、就職活動で会社を選ぶ際、「家の性能」に惹かれて一条工務店への入社を決めたと言います。
「お客様のためを考え、不可能を可能にしてきた歴史には、本当に感動しました。例えば地震に対する耐震住宅に取り組んだ先駆けですし、近年増えている集中豪雨や河川の氾濫に対応する世界初の耐水害住宅も販売を開始しました。さらに、台風で石や瓦が飛んできても割れない強化ガラスもつくっていて。それで、よく想像するんですよ。次は『宇宙』だなって(笑)。実際、一条工務店が一番『宇宙』に近いハウスメーカーだと思うんですよね」。
実は、子供の頃の夢は宇宙飛行士だったという池田。今でも宇宙への想いは強く、『宇宙住宅』の想像を熱く語ってくれました。
「まず重力を考える必要がありますよね。それに太陽光パネルは必須。地震を気にすることはないので、耐震性は不要ですよね。それで高性能の断熱材を使って、一条工務店の蓄電池を持って行き電気を補給して。無重力空間なら家具配置の自由度が増すので、面白い間取りができるかなぁ。あ、さらに追加で…」。
以前なら人類が宇宙に行くことは非現実的でした。けれど、宇宙旅行が現実味を帯びている昨今なら、宇宙住宅の実現もあながち不可能ではないかもしれません。
「こんな話をすると、みんな『何を夢みたいなこと言ってるんだ』と言うんです。でも、いつか宇宙に住む日がやってくるとしたら、その時に『住まい』を提供できるのは一条しかないと思うんです。だから僕は妄想みたいなレベルでも準備したい。もし、一条が宇宙住宅に着手する日が来たら、『宇宙空間での住宅をあらゆる角度からシミュレーションしてきました』とプレゼンテーションしようと思っています(笑)」。
一見壮大な話にも思われるが、熱い想いと想像力に加え、家の性能を革新してきた一条工務店の技術力があれば、宇宙での「住まい」を設計する池田の姿を見るのは、そう遠くないのかもしれません。

About me...

お客様に提案する設計プラン。「こういう家にしたい」という想いをできるだけ実現しつつ、長く住まうことになる「家」はどうあるべきか?というプロとしての案を、2つ目に提案しています。

宇宙にはせる思いは果てしなく、展示会やイベントがあれば足繁く通います。宇宙服の展示を見て1時間以上、妄想にふけるときも…(笑)

カメラも好きです。撮影場所は自宅のバルコニーで、機材はNikon デジタル一眼レフカメラ D3200(TAMRON 高倍率ズームレンズ AF18-200mm)。一眼レフ初心者ですが、とても気に入っていて常に持ち歩いて写真を撮っています。この撮影をしたときは、「月まで案外近いな、これはそのうち行けるなと思ってました。

ひとこと

自分の価値観を積極的にアップデートしてほしいと思います。別に「もっと遊べ」とか「もっと何かに打ち込め」とかではなく、映画鑑賞や読書でもいいんです。その中でもいろんな価値観に触れられると思うので。仕事では本当にいろんな人と関わるので、多様な価値観を持つことは社内のコミュニケーションや接客などで生きてくると思います。

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