相手の立場に立って物事を見つめ、考える。
だから、お客様や仲間の喜びをつくっていける。

設計
2017年入社

城本 万裕MAHIRO SHIROMOTO

城本 万裕
設計
間取り
提案
打ち合わせ
若手
バレーボール

入社4年目、設計担当として日々お客様に向き合う城本は、間取りを提案する際に大切にしているものがあると言います。家づくりのプロとして、設計士としての心構え、そしてもっと成長していくために必要だと思っていることを聞いてみました。

大切にしているもの家づくりに正解はない。
だからこそ、お客様の想いを大切にしたい。

設計の仕事というと、もくもくと図面を作成しているというイメージが強いかもしれませんが、城本はお客様との打ち合わせでの会話を最も大切にしているそうです。そこには、どのような想いがあるのでしょう。
「家の打ち合わせは最低でも2〜3ヶ月はかかります。長いと半年から1年半。なぜそれほど時間がかかるかというと、お客様自身も打ち合わせを重ねながら理想の家を探っているからなんです。ですから、途中でご要望が変わる場合もあります。私はお客様のご要望をできる限り叶えたいと思っているので、その都度図面に反映するんですが、『ちょっと待てよ』と立ち止まることもあります。理由は、いちばん初めにお客様が話していた理想の家から遠ざかっているから。最初のご要望って、家づくりを始める前から抱いていたものだから、きっと想い入れが強いはずですよね。だから、迷われている方や、優先順位が変わっていく方には、仮に間取りがほとんど決定した後でも、想いの原点について改めてお話しすることがあります」。
一度決まった間取りの変更を提案するのですから、お客様は「なぜ?」と思われるかもしれません。場合によっては、一から間取りを考え直すことになるかもしれず、設計にとっては本当に勇気や覚悟がいることです。なぜ城本は、進言するのでしょう。
「お客様を想うと、たとえ回り道になったとしても改めてお伝えしたいんです。もちろん、想いの原点に立ち返って再提案をしても決定した図面でそのまま進むことも多いのですが、建てた後に『あの時、城本さんが言ってくれたから、思い描いていた家になった、本当にありがとう!』と喜んでいただけることもあります。そうやって、お客様の理想を叶えられると本当に嬉しいですね。お客様を想ってとった行動や発言は、必ず受け入れてもらえると思います」。
家づくりの正解はひとつではなく、お客様の数だけ答えがあります。お客様の想いを忘れることなく、客観的に状況を捉えることが、答えを導くための方程式なのでしょう。

相手の立場に立って考える。その大切さを実感した部活でのキャプテン経験。

原点相手の立場に立って考える。その大切さを
実感した部活でのキャプテン経験。

目の前のお客様の言葉、ご要望を受け入れながら、冷静に、客観的に、本質をつかもうとする城本。仕事をするうえで、他にも心掛けていることがあるのか、城本に聞いてみました。
「常に、相手の立場に立って物事を見たり考えたりしています。それは、お客様と接する時もそうですし、上司や先輩に対しても意識しています」。
なぜ城本は相手の立場に立つことを大事にしているのでしょうか。なにか原体験があったのか聞きました。
「高校生の時、バレーボール部のキャプテンをしていたんです。当時、キャプテンとは“常に強い存在であるべき”だと思っていました。だから周りに頼らず『私が引っ張らないといけない』と思っていたんです。例えば試合だと『ここは私が決めなきゃ』『自分が声を出して周りを鼓舞しなきゃ』といった感じで。でも、後から振り返るとチームメイトが求めるキャプテン像は違ったかもしれないと思うようになりました。もっとチームメイトに頼っていれば、チーム力の底上げをできたかもしれない、と。立場が違うと見える景色や考えていることがきっと違う、というのにずいぶん時間が経ってから気づいたんです。だから私は常に、『相手の立場に立つと、本質はこうなんじゃないか』と考えるようにしています」。
高校時代のキャプテン経験。「部活と仕事は違いますが」と断りながら、それを経てきたからこそ、今、先輩やリーダー、お客様の気持ちを想像して仕事に望むことができているのでしょう。

これからのこと設計士としてステップアップするために、
積極的に知見を磨いていく。

これからのこと設計士としてステップアップするために、積極的に知見を磨いていく。

高校時代のキャプテンの経験を活かしながら、成長を続ける城本に、これからのことを語ってもらいました。
「最初は、先輩についてもらっての担当でしたが、自分自身が主担当になってからはプロとしての意識がより強くなりました。お客様のご要望をくみ取り、それを図面に起こす。なぜこの間取りを提案したいのか。理由を添えてお話しする。そうした一連の仕事一つひとつに、設計士になったことを実感しています」。
入社当初は緊張が滲み出ていたそうで、「お客様からも、若いな、と思われることが多かったと思います」と振り返ります。
「もちろん今もまだ若手ですが、やはり設計担当として、家をつくるプロとして、一つひとつの間取りや決めるべきことに対してもっとよい提案をしていきたい。そのためには、技術的な知識をもっと学んで、自分の担当した物件だけでは得られない知識や視点を養うために同僚や先輩が担当した現場を積極的に見て、吸収していく必要があります。感覚で話すのではなく、理論的なことも含めてお話しできると、より説得力が増すはずです。そうすれば、今まで一度立ち止まって出していた正解をもっとスムーズに出せると思いますし、お客様の期待や想像を超える提案ができるようになると思うんです」。
城本はいつでもお客様の想いを大切にしながら、多くの経験を積むことで、設計士として今日も着実に前に進み続けています。

About me...

懐かしい高校時代の写真。この頃はキャプテンの重責と一人で戦っていたなぁ…でも、この時に責任を必死に受け止めた経験は、今の私をつくってくれたと思っています。

休日は、会社の同僚や先輩たちと旅行に行くことも多いです。たくさんしゃべって美味しいものを食べてリフレッシュ!また気軽に旅行に行ける日が来るといいですね。

インテリアや観葉植物のショップをふらっと巡るのが大好き。これ、いいなぁと見てまわりながら、デザインや設計のヒントを思いつくこともあるんです。

ひとこと

職種も大事だと思いますが、会社の雰囲気が自分に合っているか、出会う先輩社員と一緒に働きたいか、などをポイントに見てもいいかもしれません。私は、一条工務店の面接などを通して本当に社員がイキイキ働いていると感じたので、入社を決めました。

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