入社直後から、設計じゃなくて良かった。
今だから言える、工事課で培った知識と経験。

設計
2011年入社

高橋 陽介YOSUKE TAKAHASHI

高橋 陽介
設計
工事課
建築
大学時代
家づくり
クリエイティブ

入社当時の希望は設計でしたが、実際に配属されたのは工事課。工事監督として仕事をしてきた高橋は、9年目にして設計へ異動。入社から現在までの経験や設計を志した背景、そして仕事で大切にしているものを語ってもらいました。

きっかけ「経験はすべて強みになる」。そう思って、
工事課で現場を学び抜いた8年間。

入社して工事課へ配属された高橋。約8年、工事課ではどのような日々を送ったのか振り返ってもらいました。
「配属当初から『設計をしたい』という想いは捨てていなかったので、1年目は『いつか絶対、自分のためになる』と自分を鼓舞してモチベーションを維持していました。3年目ぐらいから工事課の仕事がとても楽しくなり、4年目には、工事課で経験できることは全部経験してから設計になろうと思いました。工事監督の仕事は、大きく「前工程」と「中工程」に分かれます。前工程は現場の下見から基礎工事完了まで。やり直しが効かない基礎の部分なので、主にベテランの担当になります。中工程は大工工事からお客様への引き渡しまでで、若手はまずは中工程から。前工程を経験するとなると、年数は必要になりますが、『設計へ移りたい』よりも、『前工程もちゃんと経験したい』という気持ちが強くなったんです。設計に行く前にぜひ経験したいと」。
そうして今、入社前の希望が叶って設計を担当するようになった高橋は「現場をきちんと経験できたという点は、設計職としての私の強みになっている」と言います。
「工事監督として現場で仕事をしていると、『この配置、こうした方がいいのにな』と思うことがあるんですよ。配線とか、照明の配置とか。そういう時、設計担当に連絡をして、現場調整で変更を提案してきました。もちろん大きく図面を変えることはできませんが、お客様の使いやすさを考えて臨機応変に対応するのは重要なこと。そういう経験があるので、現場のことを踏まえて図面を引くことができていると思います。設計として強みになっているなと」。
8年間の工事課での経験は、少し回り道だったかもしれません。けれど、その経験があるからこそ、高橋は他の設計とは違う特徴と経験を積んだ設計として、お客様の家づくりに取り組むことができるのです。

原点作り手の想いを押し付けない作品作り。
学生時代に経験した家づくりの原点。

大学で建築を学び、今は設計として家づくりに携わっている高橋。言うなれば建築一筋の人生、その原点を聞いてみました。
「実家がアパートの2階で、少し走り回ったりするだけで『下の人に迷惑だからやめなさい』って親に怒られて。その時、幼いながらに将来は1階も2階も自分の家に住むんだと決意したのがひとつですね(笑)。6歳からずっと一軒家に住みたい、好きな家を建てたいと思っていたんです」。当時は家を建てる=大工さんと思っていたそうです。「大工さんもよかったんですが、高校生の時に担任の先生に『建築と言えば設計という仕事もあるよ』と教えてもらい、大学進学時に建築学科のある大学を選びました」。
大学時代で印象に残っているのは、学園祭での創作活動だそうです。
「学園祭で制作したインスタレーション(作品だけでなく展示空間も含めたアート作品)が思い出深いです。テニスコート半分ぐらいのスペースに、小さな街が全て白くなった真っ白い空間を作りました。メッセージは、『泥棒に色を盗られた街。みんなで色を取り戻そう』というもの。来場者の服や持ち物の写真を撮り、印刷して、作品に貼ってもらいました。絵の具や着色できる物は用意しませんでした。作り手である自分たちの意見を押し付けないものをつくりたかったんです。手間がかかるのでハードルは上がってしまうのですが、そこは絶対のこだわりでした」。
高橋がインスタレーションで貫いた「押し付けない」作品づくり。その意思は、今の高橋の仕事に対する考え方と、まさに重なる部分でした。

大切にしているもの家づくりにおけるクリエイティブは、
お客様の想いの実現に結実するものだ。

自由な発想で創作してきた学生時代とは違い、お客様がいるなかでのクリエイティブには制限もあります。どのような違いがあるのでしょう。
「一条工務店は『お客様よりお客様の家づくりに熱心であろう。』という理念を掲げているのですが、入社以来ずっと、本当にそのとおりだな、と感じていて。僕のなかでクリエイティブとは、お客様の想像や期待を超える+αの提案をすること。ただ、+αの部分は、僕が決めるわけではないんです。『こんなデザインにしましょう』『これがオススメです』と提案する。それだと押し付けになっちゃう気がしています。あくまでもお客様自身の中にある想いを実現するために、『こんなこともできますよ』と提案する。そして、提案の幅を広げていく。これが本当のクリエイティブだと僕は考えています」。
また、高橋は過去を語るなかでこうも言っていました。
「住宅の建築を志したもうひとつの理由は、誰のための建物かわかるものをつくりたかったからです。例えば美術館や博物館のような大きな建物は、不特定多数の人向けの建築ですよね。そうじゃなくて、目の前にいる人が心から『いいな』と思ってくれるものをつくりたいという想いが強かったんです。まだ設計としてのスタートは切ったばかりですが、私の前にいらっしゃるお客様に、どんな家にしたいか、どんな住まい方をされたいか、一つひとつ聞いて図面を描いていくことが、お客様の夢を実現していくことにつながるのだと思うとワクワクしてきますね」。
高橋の言葉からは、『家づくり』という仕事は、どこまでもお客様のためにあるもの、そこがクリエイティブな点だという想いが感じられます。これまでの経験をいくつもの強みとして活かし、唯一無二の設計になっていくことでしょう。

About me...

色を盗まれた街。白いもので、家っぽい造作がやりやすくて、予算内に収まる安い素材で…で、辿り着いたのは発砲スチロールでしたが、軽くて風で飛んでしまうので、中に木枠の骨組みみたいなのが入って固定しています。その材料や構造検討などを僕が担当したので、この頃から意匠や設計というより、現場監理的な役割でしたね(笑)

休日はインテリアショップや雑貨屋などを回るのが好きです。一条の社員でそういう人ってけっこう多いと思いますよ。写真は、ショップで面白いな、と思ったタイル。こういうのを見つけると、こんな雰囲気の部屋に使うとよさそうだな・・・とイメージが膨らみます。

最近ですが、一眼レフカメラを買ったので、ちょっと出かける時も持って出ることが多いですね。風景をどう切り取るかで実際見ている風景と印象がガラッと変わるので、カメラは面白いですね。

ひとこと

自分のやりたいことに対して、誰にも縛られないで自由に時間をかけて考えられるのは学生の特権だと思います。だから、もしやりたいことが分からないんだったら納得するまでいろんな会社を見てほしいし、足を運んでほしいと思います。今しかない時間を存分に使って、後悔しない就職活動をしてください。

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