人生で経験してきたすべてが、
一条での住宅設計につながっている。

設計
2022年入社

玉村 壮汰SOTA TAMAMURA

玉村 壮汰
設計
フルリフォーム
建物構造
家は性能
地震
パルクール

中学時代の経験や大学での学び、就職活動中の出来事。玉村にこれまでのことを振り返ってもらうと、彼が目にしたこと、体感したこと、感じたことのすべてが今に結びついていました。

原点図面だったものが実際にカタチになる。
それを目の当たりにして心が動いた。

大学で建築を学び、今は設計士としてお客様の想いを図面に描き起こしている玉村。この道を志す大きなターニングポイントになったのは、中学生の頃の経験だったと言います。
「私が中学1年生の頃に実家をリフォームしたことで、建築や住宅に興味を持ちました。外壁も内装も全て取り払い、構造だけを残してのフルリフォームだったので、相当な規模でしたね。設計士さんと両親はよく打ち合わせをしていて、私も加えてもらうことがありました。それが思いの外、楽しくて。図面の見方なんてもちろん分からなかったのですが、設計士さんがいろいろ話してくれるんですよ。『図面はこうやって見るんだよ』『キミの部屋はこう変わるんだよ』って。話を聞きながら新しい家を想像するのが楽しくて、ワクワクが止まらなかったのを覚えています」。
約1年の設計・工事を経て完成した新しい家に、玉村は心底感動したようです。
「図面で見ていたものが実際にカタチになっている。それが驚きでしたし、想像以上に感動しましたね。小学生の頃から工作や何かをつくることは大好きでしたが、建築に興味を持った大きな出来事です」。
この経験から大学では建築を専攻。さまざまな設計課題に取り組むなかで、やはり一番面白いと感じたのが住宅設計だったようです。
「課題では図書館や博物館といった大型施設の設計も経験しましたが、住宅設計が一番面白かったです。理由は、使う人の顔が一番想像できたからです。自分の設計で、誰が幸せになるのか。その答えがハッキリしていたので、卒業後は住宅をつくる仕事に就きたいと思っていました」。
子どもの頃に感じたワクワクを、今度は自分が人々に与えたい。こうして玉村は住宅設計の道を志したのです。

図面だったものが実際にカタチになる。それを目の当たりにして心が動いた。

きっかけ性能の大切さに気づいた
建物構造への興味、そして被災経験。

就職活動では最終的に一条工務店に入社を決めた玉村。一条を志望した理由には、大学での設計課題が関連しているようです。
「設計課題では特に模型づくりに力を入れていました。たとえば、1万人以上収容可能な大規模体育館を設計した際は、モルタルを使って模型を作成してみたり。一般的には紙やスチレンボードで模型をつくるのですが、実際の建物を再現したくてモルタルを使ってみたんです。いざやってみると、想像以上に難しかったです。模型とはいえ結構な重さになるので、建物の構造をしっかり考えなければいけない。ヒビ割れしないように鉄筋を入れたり、梁を通したり、何度も試行錯誤しました。当たり前ですが、建物は構造もしっかり考えたうえで建てるべきだと学びましたね」。
モルタルを使った模型づくりをきっかけに、玉村の興味は構造にシフトしていきました。
「もともとは、建物のデザインや意匠に興味があったのですが、構造や住環境に興味が移ったんですよ。だから、一条のホームページでまず目にした『家は、性能。』というキャッチコピーにはビビッときました。いろんな会社のホームページを見ましたが、自分に一番合っているなと」。
さらに、玉村の身に降りかかった出来事が一条への想いを加速させます。
「学生時代は北海道にいたのですが、大きい地震が起こって全道停電になったことがありました。病院など重要な施設から復旧していったのですが、2日ほどは電気なしで暮らしましたね。被災して感じましたよ。生活の基礎として衣食住はよく言われますが、『住』が占める割合はすごく大きい。だから、住宅には性能が大事だと。災害に強く、もしもの時の命や暮らしを一番考えている家だと思ったのが一条工務店でした」。

大切にしているものお客様のご要望を叶えるために、
発想を巡らせ図面を描いていく。

お客様のご要望を叶えるために、発想を巡らせ図面を描いていく。

現在入社2年目ながら設計士として既に多くの物件を担当してきた玉村は、今まで1つとして同じ家はなかったと言います。
「お客様によってご予算や土地の形、周囲の敷地状況など条件が変わってきます。家族構成や年齢もさまざまですし、建物に対して性能を第一に考える方もいれば、外観や間取りを重要視する方もいます。本当に十人十色なので、お打ち合わせでお客様のご要望を伺い、自分の中でかみ砕いて発想を巡らせながら図面に起こしていくんです。考えた間取りや外観のイメージに対して『この間取り素敵です』や『こういうのを希望していました!』と言ってもらえるとやりがいを感じますね」。
設計の仕事の面白みや醍醐味は、玉村が学生時代にハマったあるものに通じるところがあるようです。それは“パルクール”というスポーツ。
「パルクールは走る・跳ぶ・登るといった移動動作に重点を置くスポーツです。発祥当時は障害物を効率的に抜けていくことが最優先だったようですが、今ではスタイリッシュな動作や技の組み合わせで動きを魅せる感じに変化しています。ちなみに私は、前方に跳びながら横向きの回転を加える『サイドフリップ』という技が得意です(笑)。パルクールの面白さは自由な発想でいろんな技を組み合わせていけるところ。ただ、頭で想像する動きや技が一発で決まることはなかなかなくて、何が原因で上手くいかなかったか考え、試行錯誤します。突き詰めて何度も練習して、動きや技をカッコよく魅せることができたら達成感がありますね」。
図面もパルクールも、発想を広げながらカタチにするところが似ていると玉村は笑います。
そんな玉村に今後の目標を聞いてみました。
「年間でもっと多くの物件を担当できるように成長し、一人前と言われるように頑張っています。あとは、平家のマイホームを建てることですかね。郊外の広い土地に自分で設計した家を建てて、休日にはピザ窯でピザを焼いて過ごすのが夢です(笑)」。
10代の頃から設計や建築の近くにいた玉村は、これからも自由に発想や夢を広げて、確かなカタチにしていくのでしょう。

About me...

学生時代から乗っているロードバイクです。静岡は天気のいい日が多く、雪も降らないので1年中ロードバイクを楽しむことができます。社会人になってから浜名湖も一周しました。休日には身体を動かすことでリフレッシュしています。

大学時代はパルクールに夢中でした。宙返りやサイドフリップなど様々な技を組み合わせて「フロー」という一種の流れを作ります。自分自身の発想で組み合わせて思っていた通りの動きができたときに達成感を感じます。

大好きなピザの写真です。学生時代は、まかない目当てにピザ屋さんでアルバイトをするほどでした。いつか自分で設計した家に暮らし、ピザ窯を作ることが夢です。

ひとこと

仕事に対する考え方は人それぞれだと思います。お金をもらうために働くという考え方もありますが、自分はせっかく働くならやりがいを持って、楽しく働きたい。その思いの先にあったのが、住宅でした。実際に今は設計の仕事には大きなやりがいがあると胸を張って言えます。自分自身が何に楽しさを感じるか、その気持ちを大事に就職活動をしてほしいですね。

scroll