手に入れたいものがあるから、
未知の環境にも臆せず飛び込む。

工事監督
2017年入社

水野 美桜MIO MIZUNO

尾崎 隼杜
工事
吹奏楽部
人員配置
間取り
異動
会社の進化

工事監督として入社して三重に配属された水野はその後、自らの意思で全く環境が違う長野、岐阜でキャリアを積んだと言います。環境を変えるのはエネルギーが必要になりますが、それでも彼女を突き動かしたものは、仕事への情熱とあくなき成長への意欲でした。

大切にしているもの一人ひとりの意思や想いを汲んで、
全体最適を図っていく。

小さな頃から音楽が身近にあった水野は、中高で吹奏楽部に在籍。高校2年生の時には部長を任され、部の活動を引っ張っていったようです。
「私が通っていた高校は生徒の自主性を重んじる校風だったんですよ。それは部活動でも同じで、顧問の先生はいたのですが、部費の管理や演奏の曲決めなどすべて生徒自身で行なっていました」。
強豪校ではなかったものの、水野が部長の時に地区大会、県大会と進み、なんと東海大会にまで進出。その遠征時でも、すべて自分たちで手配や準備を行なったと言います。
「交通手段はどうするか、泊まる場所はどうするか、楽器の搬入はどうするか…あらゆる準備をする必要があったので、もうバタバタでしたね(笑)。特に大変だったのが人員配置です。誰に何の役割を担ってもらうか考えるのにはかなり苦心しました。部員同士の仲の良さや性格、こだわりなどを考慮しながら人員配置をする必要があったんですよ。私はみんなが声をかけやすいよう特定のグループには属さず、全体を俯瞰して人員配置をしました。おかげで、大きな問題なく遠征を終えることができましたね」。
遠征での人員配置の経験は、工事監督の仕事にも通じる点があると水野は続けます。
「住宅建築の現場は室内の工事と、屋外の工事が同時に進んでいきます。たとえば室内の壁紙やクロスを貼っている時に、玄関ポーチのタイルを貼るなど。工事監督としては、双方の職人さんがスムーズに気持ちよく作業ができるよう、作業内容はもちろん職人さんのこだわりや性格にも配慮しながら調整する必要があるんですよ」。
誰とでも分け隔てなくコミュニケーションを取りながら個々の特徴を掴み、全体最適を図る。これは職人さんや設計、営業、お客様などの間に入り、工事を調整する工事監督の仕事には欠かせない資質なのでしょう。

一人ひとりの意思や想いを汲んで、全体最適を図っていく。

原点筋金入りの“間取り愛”が、
進路を決める道しるべに。

高校生活を吹奏楽部に費やした水野が大学では建築学科に進み、住宅メーカーを志望した動機は何だったのでしょう。
「中学生の時から、家や部屋の“間取り”を見るのが好きだったんです。家のポストによくマンションや戸建て住宅のチラシが入っているじゃないですか。それに載っている間取りをいつも見ていました。見ながら『この間取りはいいな』とか『私だったらリビングをもう少し広くするな』と考えていましたね。変な間取りを集めた本を古本屋さんで見つけて『こんな間取りでどうやって住むの!』と一人でツッコミを入れていたことも(笑)。高校生になっても間取りウォッチングが日課みたいになっていましたね。だから、間取りが好きという理由だけで建築学科に進学したんです」。
間取り愛にあふれる水野は、就職活動では家に直結する仕事を志して、住宅メーカーやリフォーム会社を中心に活動したそうです。
「何度も合同説明会に参加して、住宅メーカーは全て見ましたね。当時、リノベーションが流行っていたのでリフォーム会社の説明も聞きましたが、最初から最後までずっと第一志望は一条工務店でした。理由は、圧倒的な技術力です。私は設計希望だったのですが、一条の技術が注ぎ込まれた家なら、営業で採用されたとしても『絶対売ることができる!』と思うほど魅力を感じました。口下手で人と話すことがあまり得意ではないんですが、そんな私でもお客様に家の魅力をしっかりと伝えることができ、気に入っていただけると確信するほどの技術力だと感じましたね」。

筋金入りの“間取り愛”が、進路を決める道しるべに。

これからのこと成長を重ねながら、
一条で一生働き続けたい。

希望通り一条に入社したものの、配属は工事課に。しかし落ち込むわけではなく、工事監督としてレベルアップを目指した水野。それを裏付けるのが異動の多さです。
「最初は三重に3年間いました。その後、長野に1年半。今は岐阜に約2年ですね。6年で2回の異動は多い方だと思います。三重では工事監督として現場を管理するかたわら、新入社員や外国人実習生の指導、さまざまな事務作業も担っていました。3年目に環境を変えてレベルアップしたいと思い異動願いを出し、長野に行くことになったんです。長野県は寒冷地域なので、家の仕様が変わるんです。寒冷地域仕様に合わせた家の建て方を学べたのはプラスでしたね。今いる岐阜では先輩たちの技術や知識量がすごく高くて、日々学ぶことが多いですね。学びきれないと思うぐらいです」。
働く場所を変えながら知識や経験を蓄積してきた水野は、今後のキャリアをどう見据えているのでしょうか。
「工事は楽しいですし、まだまだ現場で経験を積んでいきたいと思っています。工事課にいると新製品がリリースされたらすぐに触れることができますし、現場を熟知している工事監督発信で製品の改善提案をすることもできます。あと、職人さんやお客様、営業や設計など幅広い方々とお付き合いできるので、人間としても成長できていると実感しています。それらの点を含めて工事監督はやりがいがありますね。今後は違う職種にもチャレンジしていきたい気持ちもあるし、実は一級建築士の資格を取得しているので設計としても仕事してみたい。現場を知っている強みを持った、最強の設計士になれると思っています(笑)。仮に営業に異動しても現場で働いてきた経験があるので、性能面に関してはお客様に対してより深く詳しいお話ができるはずです。今後、私にどんな未来が訪れるか分かりませんが、とにかく一条で一生働き続けたいと思っています」。
異動をするとその環境に適応する大変さはありますが、それでも自身の成長を優先して環境を変えてきた水野。数年後、どこにいても培ってきた知識と経験を追い風に、一条で仕事を楽しんでいるのでしょう。

About me...

中学から高校卒業まで吹奏楽部に所属し、青春を捧げました。高校時代は部長として全体の調和を保つことを意識していました。当時の調整力が今の仕事でも生きていると思います。

大学時代は4年間ボランティア協議会に所属し、防犯パトロールを行っていました。地域の方や様々な施設の方と関わるので視野が広がりましたね。いろんなバックグラウンドを持つ方とお話することは楽しかったです。

社会人一年目の時に仲良くなった実習生の故郷、フィリピンへ遊びに行きました。現地で待ち合わせて案内してもらいました。一年目の頃は実習生の子たちと一緒に学ぶことが多く、共に成長してきた同期のような仲間です。

ひとこと

工事課の醍醐味は、新製品を一番初めに触ることができ、一条の進化を日々感じられるところだと思います。私が入社してから今まで、いくつもの技術や製品がリリースされたのですが、なかでも印象的だったのは、耐水害住宅ですね。豪雨や洪水による床上・床下浸水を防ぐのですが、その技術力は「すごい!」の一言です。一条の進化を間近で体感できるのは刺激的ですよ。

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