一条が好き。
一条で長く働きたい。
だから、女性営業としての可能性を
示していく。
山田 菜央NAO YAMADA
2014年に入社した山田は人事としてキャリアを積み、8年目に未経験の営業に異動。「異動は、転職したも同然でした」と笑いながら言う山田に、これまでの歩みを振り返ってもらいながら、自身が目指す女性営業としての未来について聞きました。
きっかけ一条の魅力を学生に伝えた8年。
次は、家の魅力をお客様に伝えたかった。
本社で人事を8年間経験し、今は営業として働く山田は、入社翌日の衝撃を笑いながら話します。
「人事部門に配属されることを聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。勝手に100%営業だと思っていたので(笑)ただ、私は『やるからにはとことんやる』『中途半端は絶対にイヤ』という性格なので、一生懸命人事の仕事に取り組みました。グローバル採用プロジェクトの主担当を務めたりもして、やりがいも楽しさも感じていました。けれど、ふと自分のキャリアやこれからの人生を考えた時に、『やっぱり営業にチャレンジしたい!』という気持ちがわいてきて。正式に上司へ希望を伝えました」。
念願だった営業への異動後、山田は必死に接客の勉強に取り組んだと言います。
「まずは先輩が実際に接客している様子を近くで聞かせてもらい、何を話しているか、どんなアプローチをしているか文字に書き起こして、暗記するところから始めました。自分らしい話し方ができるよう、都度アレンジはしていましたね。次のステップとしては、アレンジを加えた文字原稿を自然に話せるよう練習を繰り返しました」。
自分らしい接客スタイルの確立に取り組み、異動後4カ月で2件のご契約をいただくことができた山田は、人事と営業の仕事には大きな共通点があると言います。
「自分に正直に、本当にいいと思ったものを伝えることです。人事だと一条という会社や商品である家の特徴、企業理念などを伝えて、それに共感してくれた学生が応募してくれます。営業だと伝える相手や内容は変わりますが、自分が本当にいいと思うモノ・コトを伝えるという点では、人事も営業も同じですね。ただ、営業だと資金計画や間取りのご説明など、人事では全く触れてこなかった知識が必要になるので、そこは調べたり先輩に頼ったりしています。幸い、今いる展示場のメンバーは全員、私が人事にいたころに関わってきた方なので気兼ねなく頼らせてもらっていますね(笑)」。
大切にしていることお客様を想うからこそ、
お客様に合ったご提案を。
営業2年目も順調に成績を伸ばした山田は、仕事をするうえで心がけていることがあるそうです。
「お客様一人ひとりに合った対応やご提案をすることです。これはアメリカ・シアトル発のカフェチェーンでアルバイトをしていた学生時代に培ったものですね。結構忙しい店舗だったのですが、一度接客したお客様のことは忘れたくなかったんです。だから、ポケットにメモを忍ばせ、お好みのテイストや過ごし方を書き残して、タイミングを見て声を掛けていました。大学卒業でアルバイトを辞める時に、私と話せなくなることを寂しく思ってわざわざ足を運んでくれたお客様もいらっしゃって、すごく嬉しかったですね」。
一条の営業としても、お客様に合ったご提案を続けていると山田は言います。
「営業としてデビューして初めて接客した時のことです。そのご夫婦は5年後に建てるつもりで、今後の参考にしたい、と来場されました。5年後に建てたい理由としては、ご予算などの問題があったのですが、一条の家を気に入ってくれていたので、お客様のライフステージを年表にした資料を作成して、今家を建てるメリットとデメリットを包み隠さずご説明しました。たとえば、家賃と住宅ローンの支払いの比較、奥様がご妊娠されていたので産前産後に家づくりに関わる負担のことなど。また、ご建築後の暮らしのこともお話しましたね。とくに、生まれてすぐのお子様が気密性が高い一条の家に住むことの健康面でのメリットは、本当に大きいと思っていて。私自身がアレルギー持ちなので、幼少期の住環境が健康に大きく影響することも実体験を交えてお伝えしました。『一条の家に住んでほしい!』という想いが強く、がむしゃらでしたね」。
お客様を想った提案をしたことで、無事に契約に至ったと言いますが、山田はなぜそこまでひたむきになれるのでしょうか。
「既存のカタログでご説明するだけじゃ足りないことってあると思うんです。お客様はお一人おひとり違った暮らしをされているんですから当然ですよね。だから、目の前のお客様にちゃんと想いが伝わるよう、間取りや資金計画だけではなく年表みたいな資料をつくったり、お手紙を書いたりして、その方に合ったご案内をしています」。
学生時代から貫いている、お客様一人ひとりに合ったご提案や接客をする姿勢。その一生懸命さが、お客様からの信頼につながり、契約につながっていくのでしょう。
これからのこと営業として、結果を出し続けられる
働き方を見出したい。
本社の人事から営業への異動ということで、不安やプレッシャーはなかったのか聞いてみました。
「正直、目の前のことに夢中でしたし、毎日が刺激的だったので不安を感じているヒマはなかったです(笑)ただ、女性の営業職として長く働き続けるロールモデルになることへの周囲からの期待は、少なからず感じていましたね。だから、初めてご契約いただけた時は本当にほっとしました(笑)」。
初契約以降、着実に結果を出している山田は、自身の未来をこのように見据えています。
「家庭を持ったり、子どもが産まれたりしてライフステージが変わっても、仕事とプライベートを両立していきたいと思っています。そのためには、どういう働き方をすればコンスタントに成果を出し続けられるかを、向こう数年で見出していきたいです。一条では、本当にいろいろな働き方ができると思っていて。育休から復帰して現場に戻っている方もいますし、営業から管理部門に異動して新しい経験を積んでいる方もいるので、私も働き方の可能性を探っていこうと思います」。
キャリア形成に意欲的な山田ですが、プライベートもしっかり充実させているようです。
「去年は異動したばかりで上手に休みを取れないこともあったのですが、今はしっかり休めるよう調整しています。実は今度、同期3人で温泉旅行に行くんですよ!久々に女性同士で、羽根を伸ばしてこようと思います(笑)旅行や趣味の体験って意外と仕事に活きると思っているので、今年はそういう機会を増やしていきたいですね」。
仕事にもプライベートにも一生懸命な山田は、これからの自身の働き方が与える影響についてこう言います。
「採用に関わってきたからなおさらかもしれませんが、私の働き方が『子育てしながらもしっかり活躍できるんだ』『一条ならプライベートも充実しそう』と思ってもらえる一例になればいいなと思っています。その結果、一条を志望してくれる学生が増えたら嬉しいですね」。
「正直、私がロールモデルです!とはまだ到底言えません」と謙遜する山田ですが、彼女の歩みは確実に女性営業の新たなキャリア形成への道筋を切り拓いていくでしょう。
ひとこと
人事の仕事を経験する中で多くの社員と関わることができ、たくさんの人の一条に対する熱い想いを知ることができました。私が営業にチャレンジしたいと思えたのは、人事で一条に対して熱い想いをもって真剣に向き合っている人をたくさん見てきたからだと思います。一条が好きで、家づくりが好きで、人が好きで、嘘偽りなく正直に、自分のやるべきことに熱く取り組む仲間がたくさんいる。それが、一条工務店の魅力だと思っています。